日本の古典音楽である雅楽
雅楽は古くから天皇、皇后が国賓をもてなすための宮中晩餐会で演奏されてきました。宮内庁式部職の重要無形文化財の技能保持者、楽師により演奏されます。長い間のその実態は知られていませんでしたが、近現代になってからは一般庶民もお寺で聴くことができるようになりました。
現代雅楽の重要な作品である武満徹の「秋庭歌一具」は、洗練された解釈により演奏されています。雅楽演奏集団「MAHORA」は、新しい雅楽の楽しみ方を披露しており、狂言とのコラボレーション、現代曲「夕焼け小焼け」や「ふるさと」のアレンジなど、楽器の特徴を最大限に奏でながら、ジャンルを超えた活動にも意欲を燃やしています。
そのメンバーから構成される「奈良雅楽アンサンブル」は、幼少より春日大社に仕え、未知の雅楽を身近に接してもらうために、古都の奈良を拠点に演奏を繰り広げています。さらに雅楽の音楽理論や奏法、楽器の構造、伝承の歴史などを実演を交えながら解説しています。